優れたデザインの製品やサービスを表彰するグッドデザイン賞。
サービスも表彰の対象に入るので、実はこのブログも応募できたりします。映画の中には“カンヌ映画祭出品作品”という触れ込みで宣伝しているものもあるので、受賞できなくても“グッドデザイン賞出品ブログ”とかいうネタの宣伝文句が使えそうです。そこで、ノリで応募してみようと思って応募要項を読むと、そこには驚くべき記述が!
審査料金がめちゃめちゃ高いのです。
・一次審査料(全ての応募対象)
→応募対象1件につき1万円
・二次審査料(一次審査を通過した全ての二次審査対象)
→二次審査対象1件につき6万円(展示スペース追加1小間につき1万円)
・受賞展出展料(全ての受賞対象)
→受賞対象1件につき基本出展料12万円
・受賞年鑑掲載料(全ての受賞対象)
→受賞対象1件につき3万円
応募するだけで1万円、うっかり受賞すると最低でも22万円かかることになります。賞金や賞品もなく、受賞を示すGマークの使用にも最低20万円必要なので、賞というよりはお金を払って名誉を買っているような印象があります。悪名高いモンドセレクションと似たような形ですね……。
審査も甘いようで、2012年は審査対象数3132件に対して、その35%にあたる1108件が受賞。審査料だけで事務局がいくら稼いでいるか計算すると、一次審査通過数が最終審査通過数と同じと仮定しても2億6400万円となります。
受賞展で東京ビッグサイトや東京ミッドタウンを使用することや人件費などを考えると、単独事業として採算をとるためには妥当といえば妥当な審査料かもしれません。
しかし、グッドデザイン賞は経済産業省や東京都などの公的機関も後援するイベント。例えば、文化庁メディア芸術祭は無料で応募できたりもするので、今後、日本がクールジャパンを打ち出したいなら、審査料を安くしたり、賞金を付けるなりして、良い作品が集まりやすくする工夫が必要なのではないでしょうか。
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