2013年8月1日木曜日

パズドラをパクった神魔之塔(Tower of Saviors)が売り上げ1位になっている国がある

 ここ数日取り上げているガンホー・オンライン・エンターテイメント(ガンホー)の『パズル&ドラゴンズ(パズドラ)』。しかし、ダウンロード数は伸びているものの、売り上げの伸びが鈍ってきたことから、株式市場での評価は下がりつつあります。


 日本国内での成長が限定的になった今、注目なのは海外市場です。パズドラは日本以外に米国、韓国、カナダでリリースされているのですが、各国App Storeのセールスランキングを見ると、カナダは200位圏外ですが、米国は20位、韓国は3位と悪くありません。決算説明会資料によると、7月15日には米国6位になっていたようです。

▼米国App Storeセールスランキング(20位)


▼韓国App Storeセールスランキング(3位)


 日本以外での成長を考える上で、ポイントとなるゲームがあります。それは『神魔之塔(Tower of Saviors)』というゲーム。↓の紹介画像からすぐ分かるように、パズドラのシステムを思いっきりパクっています。あまりにうまくパクっているため、パズドラに飽きた日本人がダウンロードして遊ぶという謎の現象も起きているようです。2ちゃんねるでは攻略スレッドも立っていますね。

▼パズル&ドラゴンズ



▼神魔之塔(Tower of Saviors)



 『神魔之塔』を制作、運営しているのは香港企業のMad Head。地元・香港App Storeのセールスランキングを見ると『神魔之塔』は1位、そして台湾でも1位、またほかのアジアの国でも上位に入っているのです。

▼香港App Storeセールスランキング(1位)


▼台湾App Storeセールスランキング(1位)



▼マレーシアApp Storeセールスランキング(中国語版6位、英語版18位)



▼タイApp Storeセールスランキング(8位)



 これはパズドラが海外でも受け入れられることの表れでもありますが、逆に言えば早く展開しないとマーケットを取られてしまうとも言えるでしょう。

 恐らくガンホーは売り上げ規模が急増したばかりなので、人材が足りていないと思います。『ラグナロクオンライン』の関係で韓国語が使える人材はいるようですが、英語圏や中国語圏、スペイン語圏で展開するための人材をいかに確保するかが今後の成長を考える上でのポイントになるのではないでしょうか。

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