2013年7月8日月曜日

『あまちゃん』のGMT47はどの都道府県出身にするべきか

 NHK朝ドラで久々のヒットとなっている『あまちゃん』。岩手編が終わって、先々週から主人公の天野アキがアイドルの道をひた走る東京編が始まっています。

 ここで新登場したのが天野アキと一緒に活動するGMT47のメンバーたち。GMT47のコンセプトは、全都道府県の地元アイドルを集めたアイドルグループ。……ただし、まだメンバーは6人しか集まっていませんが。

 しかし、ドラマの作り方を考えると、6人しかいないのはある意味必然。47人ものキャラクターを書き分けるのは難しいですよね。アキだけではなくメンバーについてもある程度、深く物語を描こうとするなら人数を絞らざるを得ません。当初一緒に上京するはずだったユイが岩手に居残ったのも、そのあたりが関係しているのでしょう(岩手のシーンを出したいという意図もあるでしょうが)。

 さて、6人しか集まっていないGMT47。それぞれの出身地を見てみましょう。

天野アキ 岩手代表
小野寺薫子 宮城代表
入間しおり 埼玉代表
宮下アユミ 徳島代表
遠藤真奈 福岡代表(実は佐賀県出身)
喜屋武エレン 沖縄代表
ベロニカ ブラジル出身(まだ登場してない)

 『あまちゃん』では終盤で東日本大震災を扱うとしています。宮城代表の小野寺薫子さんが、岩手代表のアキと一緒に重要な役割を果たすことは間違いないはず。恐らくGMT47の中でも、特別仲が良くなる設定となるでしょう。

 東日本大震災といえば津波被害に加えて、原発事故も大問題。ただ、そちらはまだどういう方向に進めるべきかが決まっていないところもあるので、福島代表を出すことは控えたのかもしれません。

 埼玉代表の入間しおりさんを出したのは自宅生、東京近郊の女の子という属性を加えたかったでしょう。神奈川や千葉でも同様の属性は出せるのですが、神奈川だと東京と属性がかぶるために地方色が薄くなり、千葉だと岩手と同じく海があるということで避けたと想像します。

 北海道と沖縄はどちらも特色があるため出したいのですが、アキの岩手が北国ということで北海道と属性がかぶるので沖縄だけが採用されたのでしょう。

 福岡代表の遠藤真奈さんは九州代表としての役割。松田聖子さんなど、福岡は多くの芸能人を輩出していますしね。

 同様に徳島代表の宮下アユミさんは四国代表としての役割。四国の中でも演芸につながる阿波踊りがあるということで徳島が選ばれたのかも。

 普通に考えると、東京に対抗心を持つ関西弁の女の子が出てきそうなのですが、その路線を選ばなかったのはちょっと意外ですね。もう1人くらい、人数に余裕があれば入ったかもしれませんが。ただ、近畿、東海という大都市圏を避けているのは、都市と地方という構図を明確に意識しているからかもしれません。

 ちなみに各都道府県代表を演じているのは、ほとんどがその地域にゆかりのある女優です。このあたりはやっぱり若い女優には別の地域出身のキャラクターを演じにくいだろうということがあるからでしょう。

能年玲奈(岩手代表、天野アキ役)
兵庫県神崎郡神河町出身

優希美青(宮城代表、小野寺薫子役)
山形県出身

松岡茉優(埼玉代表、入間しおり役)
東京都出身

山下リオ(徳島代表、宮下アユミ役)
徳島県徳島市出身

大野いと(福岡代表、遠藤真奈役)
福岡県中間市出身

蔵下穂波(沖縄代表、喜屋武エレン役)
沖縄県出身

斎藤アリーナ(ブラジル出身、ベロニカ役)
東京都出身

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