2013年5月29日水曜日

なぜ味噌汁はスプーンで食べないのか

 味噌汁を食べていて、ふと思ったことがあります。

 味噌汁は器に口をつけて食べてもいいのに、スープはなぜスプーンを使って食べるのか。

 地域によっては味噌汁をスプーンで食べたり、スープを直接飲んだりすることもあるらしいですが、日本と欧米では基本的にマナーとしてそれぞれ決まっています。そこで、いくつかの仮説を考えてみました。

仮説1:日本にはスプーンがないから。

仮説2:日本では箸を使って食べるのが普通だが、汁物は箸ではよそえないから

仮説3:欧州では口をつけるのに、はばかるような容器にスープをいれていたから

仮説4:海が遠い欧州では水が貴重なため、スプーンを通してすくうことで敬意を表していた

仮説5:味噌汁はスプーンですくうと味が薄い

 調べてみると、西洋文化では器を持ち上げるのがマナー違反。よって器をそのままにして、スプーンを使って、すくわないといけないからということ。

 では、なぜ器を持ち上げるのがダメなのかというと、答えらしきものは出てきません。器の素材として落としても大丈夫な木をよく使う日本と、落とすと割れてしまう陶器をよく使う欧州との差でしょうかね。

 あるサイトでは「調理が簡単で大量に作れる味噌汁は戦国時代に陣中食として考案されたとする説もあります。陣中食としての味噌汁は、むしろご飯に味噌をかけて湯を入れたものであることも多く、元々「汁かけ飯」だったものが、後にご飯と味噌汁の組み合わせに変化していったとも言われます」と書いてありました。汁かけ飯なら箸で食べるのが普通でしょうから、味噌汁に分かれていった後も箸で食べ続けたという推論も成り立つかもしれませんね。

1 件のコメント:

  1. ・細く切った大根やモヤシたっぷりの味噌汁は、スプーンだと具の方向性が定まりにくく口に入れにくい。

    ・スープ皿は汁碗と違って直径が大きいので、口を付けて飲むと口の外にスープがこぼれる恐れがある。

    ・大きな器を淑女が手に持って口に運ぶ姿は・・・美しくない。

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